酒減らしたいんだけど~
とのんべえ仲間から言われることがあります。
大酒飲みで、飲みたてほやほやの20代前半でもなければ、自分の飲み方に疑問を持っている人も多くいることと思います。(個人的にはのんべえ時代、酒量を減らそうとか一回も思ったことないですが(;^_^A)
で、減らし方を教えて
とか言われるんですが、
無理
としかいいようがないのですよね。
酒を減らしたいとほぼ全員が思っているという事実
まず大前提として、酒を飲みながら年を重ねると・・・
問題が頻繁に起こり、さらに酒量が増え、体に支障が出始めます。
で、
酒を減らしたい
っていう結論になるんですよね。
日本全体の風潮がそうなのですよね。
例えば何かしらの疾患が出て医者に行っても
「酒の量を減らしましょう」
とそれができたら苦労せーへんわ
みたいなことを言われるらしいですが、
もうこれは無理なんです!
あなたも何度も経験されたことがあるだろうし、周りにそういう人もいる方もおられるでしょうが、
しつこいですが無理なんですよ(;^ω^)身体的にね!
今一度確認しておくと、
酒はやっぱり
ドラッグなんです。麻薬なんですよ・・・
ドラッグというのは、
一度やってしまうとやめられなくなって、もっと欲してしまうと言われています。
これ、どういう感じかわかりますか?
このドラッグの作用、日本人の大人は知っていると思いますが、だれもが思っているんですよね。
自分は違う。すぐにやめられる
と。
あなたにとってアルコールがドラッグであるという認識がよく分からないとすれば、(当然、他のドラッグもやったことないとして(;^ω^))
このドラッグの作用を簡単に説明します。
例えば、
何か欲しいもの。そう、マイホームだとしましょうか。
家を買うために(余談ですが、スーパー少子高齢化で空き家率が数年後30パーセントを超えようとする今からはもう買わないほうがいいですよ(笑)例として挙げてます)
せっせと働いて家を買いますよね。
最初はいつもピカピカにして、気持ちも軽やかなんですよ。
でも、慣れてくるんですよ。
日が経つと・・・
あの買った時のウキウキした気持ちはどこへやら。
徐々に掃除、お手入れも行き届かなくなり、いつの間にか荒んでいきます。
まあ、これを家でも車でもカバンでもなんでも、自分の買ったもので考えてみてください。
いいいですか?
人間は、慣れるんですよ。
人間は今がどんな状態だろうが、その状態が当たり前と認識するようにできているんです。(ホメオスタシスと言います)
これをドラッグ、アルコールに置き換えると・・・
楽しいという気持ちを増やすためにアルコールを飲む
↓
楽しいという気持ちが当たり前になる
↓
楽しいという気持ちをキープするためにアルコールを欲す
↓
脳の耐性(同じ量では楽しさを感じなくなる)からアルコール量が増す
↓
普通の状態(すなわち楽しくもなく哀しくもない)が耐えられず、アルコールをさらに接種
↓
・・・・・・
この先、どうなるかお分かりですよね(;^_^A
人間のホメオスタシス機能を使う
上記のサイクル。
まさに私が酒飲み時代末期になっていた状態です。Σ(゚д゚lll)ガーン
素面の状態が面白くないんですよね。
異常だと思いませんか?でも、それがたまたまアルコールなだけで、ドラッグ中毒になっている人も同じメカニズムなんですよ。
つまり、楽しい気持ちになるために酒を飲んでいたのが、楽しい気持ちをキープするために酒を飲むようになり、やがて酒を飲んでいない時は楽しくないのでさらに飲むという状態になるんです。
これが基本的な薬物依存です。
だからこそ、我々のんべえには断酒しかないんですよ。
幸か不幸か、酒を飲める体質、アルコールの分解速度がほかの日本人と比べて少し速く生まれてきたんです。
そののんべえが、アルコールを制御するというのは到底無理な話なんですね。
じゃあ、逆に言えば、その人間は慣れる、ホメオスタシスという機能を上手に使ったら簡単にやめられるってことです。
重ねて言うと、
どんな状態にでも人間は慣れ、その状態を当たり前とする機能があるんです。
だったら、
酒を飲まないで楽しく過ごす(ドーパミンを出す)状態を当たり前にするだけなんですよ。
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