酒やめたら
「寝れないんですけど。眠れないんですけど」
って話をよく聞きます。
結論から言うと、
「そりゃそうですよ」
です(笑)
ずっとやってきたことをやめるということ
パブロフの犬ってご存知ですか?
条件付けを示す実験なんですけど、下記のような話。
①犬がいる部屋でベルをならす→犬は反応なし
②犬に餌をあげる→犬は喜ぶ
③餌をあげる時にベルをならす→犬は喜ぶ
④犬がいる部屋でベルをならす→犬は喜ぶ
意味わかりますか?
①、②とも当たり前というか、先天的な反応ですよね。
ベルならしたからって別に普通の犬は喜びませんよ。
でも、ベルを鳴らした時に餌をあげるということを習慣化すると、
ベルがなっただけで喜ぶんですよ。唾液がだらだら出てね・・・
犬は、
「この音が鳴ったってことは餌がでてくるんだな」
って思うんでしょうね。
これ、当然我々人間にも同じことが言えるんですよ。
今日の話で言えば、
=酒を飲むことで、すごく寝れるんだな=
って条件付けされているんです(笑)
で、それがひどくなっている人は、
=酒を飲まないと寝れないんだな=
ってなっているんです。
え~私もそうでしたからよくわかりますよ(笑)
そういう意味で、
当たり前なんですよ!
長年にわたり、ずっとやってきたことをやめるということは、体の細部に支障をきたしてしまう。
人間の持つホメオスタシス(恒常性維持機能)というメカニズムからも明白な事実なんです。
では、どうすればいいんでしょうか・・・
簡単。条件付けを変える
小中学生の頃、
あなたは寝酒しないと寝れなかったということはないはずなんです。
後天的に条件に組み込まれただけ。
寝る時は酒
とね。
ここであーだこーだ言う人がいるので付け加えておきますが、
確かにアルコールは頭をマヒさせ、酩酊状態にさせるので寝入りはよく感じますが、その後熟睡状態にならないということが分かっています。
ですので、酒飲んで
寝たつもり
になっているだけなんです。
身体はしっかりと休めていないんですよ(まあ、起きた時の体の絶望感でわかると思いますが(笑))
酒やめた最初の1週間くらい、ちゃんと寝れません。寝付けません。
そんなの当たりまえです。
酒のせいじゃないんです!習慣を変えたせいなんです!!仕方ないんです!!!
別に1週間くらい寝れなくても死にませんから。そして眠くなったら人間、動物は勝手に寝ますから・・・
で、体と心(脳)に条件付けしてやるんです。
=寝る時に酒はないよ=
ってね。
最初は、今までの習慣から「酒はどうした?」
と心の声が聞こえてきますが、
大前提として、
もともとのあなたは酒がなくても眠れたんですよ。
酒がないと寝れない、眠れないと私の息子(1歳)が言ったらおかしいでしょ(笑)
あなたも同じだったんです。毎日の積み重ねで脳が変化しただけ。
酒をやめたいと思っているんだったら、
それくらい(眠れないを初めてとする体の変化)当たり前
という気持ちをもってください。
しつこいですが、
これは酒の力ではなく、あなた、人間のもつホメオスタシスという力なんです。
この力を巧みに使って、酒を簡単にやめることができるのですよ♪